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「年金とは?ややこしい制度の解説」

2013.11.13


在職老齢年金って何? その2

●60歳代前半の在職老齢年金

前回の続きです。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、賞与がポイントとなります。

在職老齢年金での「給料」の考え方とは?

年金カットの計算式は総報酬月額と年金月額によって変わる。

「同じ給料、同じ年金額」で年金カット額が違う原因は何なのでしょうか。
それは、「給料」の考え方にあります。
在職老齢年金 のカット額を決める際の「給料」とは、「総報酬月額相当額」といい、
標準報酬月額と標準賞与額の年間総額を12で割った金額となります。
標準報酬月額とは、月給と考えて良く、標準賞与額とは、1年間に受け取るボーナスと考えて良いでしょう。
先ほどの格差は、「月給は同じでも賞与(ボーナス)の額が違うため」に起こると言うことになります。

具体的に「総報酬月額相当額」がどのように決まるかを見てみましょう。
例えば、平成25年4月の総報酬月額相当額については、
■4月の標準報酬月額
■平成24年5月から平成25年4月(直近1年間)に受けた賞与額の合計の12分の1
この合計額で決まることになります。
ですから、給料は一定でも直近1年間に受け取った賞与の額に差があれば、
カット額を決める総報酬月額相当額も差が出てくるわけです。
例えば、
■4月の標準報酬月額が20万円
■直近1年間の賞与 48万円
だと、月額の20万円+賞与(48万)の12分の1(=4万円)で「総報酬月額相当額」が24万円になります。
一方、
■5月の標準報酬月額が20万円
■直近1年間の賞与 240万円
だと、月額の20万円+賞与の12分の1(=20万円)で「総報酬月額相当額」が40万円となります。
この総報酬月額相当額40万円(年金月額は、先ほどと同じ10万円)でカット額を計算すると、
(40万円+10万円-28万円)×1/2=11万円
年金カット額が11万円となり、年金月額10万円より多くなるため、支給額がゼロ「全額支給停止」
となってしまうわけです。
定年後賞与は無く(あるいは大幅にダウン)なったけど、定年前の賞与は 結構沢山貰っていた
という方は多いのではないでしょうか。
年金カットの計算には、今(これから受け取る)の賞与額ではなく、過去(1年間)の賞与額が使われます。
事業主と従業員ともども知識として持っておきたい仕組みです。